
Google社のGemini, OpenAI社のChatGPTなど、AIはとても便利になってきました。 当然、勉強にも使えるはずだ!、となりそうです。 確かに勉強に使えます。 私自身も便利に使ったりしていますが、かなり大きな落とし穴があります。
びっくりするほどAIは間違えます。 しかもこの間違え方が、非常に厄介1です。 回答の大部分はあっているのに、致命的部分が間違っていたりするのです。
AIに尋ねるのは「知らないから」です。 知らないことを聞いているのですから、間違っている部分が混ざっていても分かりません。 しかも、それがいつ、どのタイミングで混ざってくるのかも分かりません。
試しに中学生レベルの問題を作ってみました。 1~4は全て何かが間違っています。 それぞれ何処がおかしいか分かるでしょうか。
これについてChatGPTに解説を求めたところ、1,2,4の解説に問題はありませんでした。 しかし、3の解説に間違いがありました。

憲法に年齢など書かれていないという部分は正しいです。 しかし18歳選挙権の根拠法は公職選挙法 (2015年改正, 2016年施行) で、2022年ではなく 2016年から です。 これは日本の法制度上、成人年齢がばらばらに定められていることをAIさんが理解していないためですね。
何が問題といって一部だけ間違える点です。 小中学生の学習では、この 大体あっている 感覚は極めて危険です。
「だいたいあっている」としても、正確ではなかったり、雑であったりして、あっという間に60点くらいまで点数は下がります。 それどころか、こういう細かい部分こそ、本質部分 (a, the, 複数のs等) であることも珍しくありません。
今回、私はAIに解説してもらうために、4つだけ問題を作りました。 その内の1つで間違いが起きてしまったのですから、かなりの頻度で間違いが混ざることが分かると思います。
AIは「大体あっている」答えを作るには非常に優秀です。 逆に複雑な問題を正確に説明するということについては不得手です。
何度も質問を繰り返し、AIに正しい設定を施こしていけば、かなり精度は上がります。 しかし、普通、そこまでAIの使い方を工夫する人はいません。 気軽に聞くと、気軽に間違いが混ざってしまう危険と隣合わせなのです。
厄介: めんどうなこと。手間がかかり、わずらわしいこと。 ↩